腸リンパ管拡張症のわんこのごはんは超低脂肪食、ということで脂肪が4%以下になる食事を計算する日々が始まりました。お肉はほぼ鶏ささみしか使えず、お野菜もいろいろ入れてあげたいのですが意外と野菜にも脂肪分があって、試行錯誤の日々でした。
最初は、私が作らないとこの子は食べるものがないんだ!というプレッシャーがすごかったのですが、頂いていたお薬の効果もあり、食欲も戻ってきて食べてくれるようになり、作ったものを完食してくれたりするとそれだけで嬉しくて頑張れました。ティムはもともとカリカリしか食べてこなかった子 でしたので、体に良いとされるキノコ類など全然食べない材料があり、好き嫌いにも苦戦しました。そりゃ11年以上もそんなご飯食べてなかったんだから当然よねぇ。。。と思いながら低脂肪でなおかつ、喜んでもらえるごはんを日々考えました。結構な食材を無駄にしました。。。

これはめちゃくちゃ不評だったごはんで、たまには変わったものを、と思ってお芋を擦ってパンケーキ風にしたのですが、全く食べてくれませんでした。。。そんなTry and Errorを繰り返し、ティムは前の体重よりさらにふっくらするところまで回復しました。
大きな病院は、病気が治るまでの治療を専門としており、回復した後はまた近所の動物病院に戻る、ということになりました。お散歩の時に会うわんこちゃんたちのパパママさんたちにいろいろ聞いて一番評判のいい動物病院に移ることにしました。そちらの先生は超音波もしっかり見て診断してくださって、状況もとても詳しく説明してくださる先生でした。大きな病院からの情報を送っていただき、連携を取って同じお薬を出していただき、冬に入る頃までは順調に元気に過ごしていました。
少し寒くなってきた頃、また食欲が無くなってしまい、動物病院で超音波をしてもらい、これはもうリンパ管拡張症ではないですね、と言われました。その動物病院の先生はもっと早くから超音波をした時にそうおっしゃっていたのですが、私は1回良くなっていたのもあり、受け入れたくなくて、ちょっと疑っていました。でも先生の診断は正しく、その頃はリンパ腫になってしまっていました。
セカンドオピニオンを、と他の動物病院でも診てもらいました。数値的に正しいだろう、とそこでも言われてしまいました。「最初にリンパ管拡張症と診断されたのが間違っていたわけではなく、その後、リンパ腫になってしまったのでしょう」とセカンドオピニオンを頂きに行った先生はおっしゃいました。確かに、リンパ管拡張症の治療と食事療法をして回復して来ていたのでそれはそうかも。。。と思いました。食事のお勉強をした今考えても、リンパ管拡張症とリンパ腫は食事の内容が真逆で、リンパ管拡張症が脂肪をとにかく少なくしなければならないのに対し、リンパ腫のようなガンの場合は、ガンがエネルギーにしにくい脂肪でエネルギーを取るのが推奨されます。
ここからはちょっと悲しい話しになりますし、わんこごはんの話とは離れますのでまたおいおい。。。機会がありましたら書かせていただくかもしれませんが、リンパ腫を発症してから抗ガン治療を行い、4か月ほどでティムは虹の橋を渡っていきました。12歳まであと2週間、というタイミングでした。
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