わんこが病気になるまで、カリカリや市販のごはん以外に何をあげたらいいのかなんて考えたこともありませんでした。
先代のティムはとっても食いしん坊で、それまで食欲に関しては何も心配なかったのですが、11歳になってしばらくした夏の始まり頃から急に食欲がなくなって食べなくなってしまいました。その時診て頂いていた動物病院の先生は「犬は新しいフードをあげてるときりがないし、絶対フードを変えちゃダメ。おなかが減ったら食べるから食べるまでほっとくのが良い」という先生でした。それで少し様子を見ていたのですが、あまりに食べないので超音波検査をすることになりました。
その結果、腸の様子がおかしい、とのことで、「何かが起こってるということはわかるけど、僕には何とは言えないので大きな病院に行ってください」と言われ、大きな病院を予約して検査を受けることになりました。たくさん獣医さんのいる大きな病院で、きれいな女性の先生が担当してくださいました。
原因解明のため、全身麻酔をして針を刺しての組織の採取を試みてもらいました。ですが検査に十分な量の採取ができず、開腹しての検査をするかどうか聞かれたのですが、私たちはそれは希望しなかったので、薬や治療によってのティムの体調や、他の検査結果を鑑み、『腸リンパ管拡張症』という病気だと診断されました。
腸リンパ管拡張症は難病ではありますが、治療をしつつ、食事に気を付けていけば治ることはなくても、付き合っていける病気である、ということをその時お話頂きました。良質なタンパク質を含んだ低脂肪食が基本、ということで、先生に「手作り食にするのがいいと思います」と言われました。
今までの先生もそうですし、動物病院の先生はドックフード以外のものをあげないで、と言う人たちだと思っていたのでかなり衝撃を受けました。手作り食って何を使えばいいの?ってところからパニックでした。「え?え??私に作れるものですか?」と慌てている私に先生は「できるみたいですよ~。結構」と笑顔で答えてくださいました。
市販のフードは平均脂肪量は13%から15%で、低脂肪食として販売されているフードの脂肪量でも9%から12%くらいあり、腸リンパ管拡張症の場合、『超』低脂肪食が望ましい、ということで販売されているドッグフードでは脂肪が多すぎるとのことでした。その病気の子の食事は脂肪が低ければ低いほどいいとのことで、4%以下で作ってくださいと言われたと思います。
人間のごはんでも脂肪割合なんて気にしたことないので、とにかく慌てて「どのように?」と思いましたが「グリコのサイトで材料を入れると脂肪やタンパク質の割合が出る機能があるんですよ」と先生が教えてくださいました。
栄養バランスが心配です、と言うと「1日の食事の10%を低脂肪のドッグフードにしたら大丈夫です」と、言われました。脂肪が5%以上、と書かれた低脂肪食を毎日必要なカロリーの10%程度あげることになりました。
後から調べると腸リンパ管拡張症の子の手作り食の定番は鳥ササミ肉とジャガイモの組み合わせのようで、それで超低脂肪食になるらしいのですが、先生はあえてなのか、何も材料の話はせず、野菜と肉とごはんで計算して作ることになりました。その方が自由度が高いので難しかったですが、作り甲斐はあったかな、と思います。
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